2009年11月22日日曜日

フランシスカン叢書2 「聖フランシスコの会則と遺言」

序文

sosho02小さき兄弟会の会則についてのカエタン・エッサー神父の講話は1965年ドイツにおいて開かれたフランシスコ会とカプチン会の兄弟たちに向けて数ヶ月にわたって行われたものです。ドイツ語の原文のテキストは、エッサー神父の注を加えた形でウェストファリア州ヴェルルのディートリッヒ・ケルデ社から同じ年に、「私家版」として出版されました。英語版は、ブルース・モリナ神父による翻訳に基づいて「Round Table」誌に謄写版刷りの形で部分的に発表され、その後コンベンツアル会の慰めの聖母管区から 小冊子の形で再版されました。エッサー神父の学術的著書「フランシスコ会の始まり」の英語版は1970年にフランシスカン・ヘラルド・プレス(日本語版は1993年、新世社)から出版されています。会則に関するこの講話(1965年)は、より直接的かつ単純なもので霊的読書や指導に一層適したものです。

この本で付け加えられた聖フランシスコの遺言についてのエッサー神父の講話は初めて翻訳出版されるものです。この講話は1974年6月から1976年3月にかけてフランシスコ会系の修道会「イエス/マリアの聖心修道女会」の姉妹たちに対してローマの総本部においてなされたものです。講話はシスター・アンドレー・マリー・ローズウェルによって英訳され、謄写版印刷されました。遺言についてのエッサー神父の注解がそれぞれの講話に対して一章を当てるかたちでここに紹介されています。会則についての省察と同じくこれらの遺言についての講話は、ポヴェレロ(貧しく小さな人、つまり聖フランシスコ)に従う全ての人にとって霊的な助けとなることでしょう。

英語版編集者

カエタン・エッサー「聖フランシスコの会則と遺言-聖フランシスコに従う現代人のための講話-」教友社、2009年(3,100+税) カトリック書店、Amazon.co.jpでも購入出来ます。