2011年5月18日水曜日

クララ会創立800年祭の全免償

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教皇庁内赦院

Prot. n. 503/11/1 

宣言書

現ローマ教皇ベネディクト16世は、最近小さき兄弟会総長ホセ・ロドリゲス・カルバッリョ神父より、今年の4月16日から2012年8月12日まで、クララ会修道院に付属する諸教会(聖堂)で荘厳な祝祭が行われるとの報告を受けた。この祝祭は、ウンブリアのアシジで生まれた気高い乙女クララが同じ町の市民である聖フランシスコに倣い、自分のすべての持ち物を貧しい人に施し、世間の喧騒から逃れて、かのフランシスコの手によって剃髪を受け、小さき者たちの修道会である「貧しい婦人の会」を創立して800年を記念するためのものである。

これに伴い、ローマ教皇は、敬虔な信徒の願いを聞き入れたいとの熱心な思いから、また、普遍教会への愛に溢れる気遣いとクララ会修道女への特別な愛情のゆえに、全免償を与える。この全免償は祝祭年の間、一日に一度受けることができ、煉獄にいる信徒の霊魂にも適用される。通常の条件(すなわち、ゆるしの秘跡、聖体拝領、教皇の意向のための祈り)を満たした上で、祝祭の行事や信心業に熱心に参加する。あるいは、少なくとも一定の時間に、主の祈り、正式な様式の信仰宣言、そして聖母マリア、アシジの聖フランシスコ、聖クララへの祈りで結ばれる熱心な黙想の時間を取る。この全免償を得ることができるのは、

a. クララ会の修道女は:修道院付属教会、または主聖堂を訪問する都度。

b. すべての信徒は:任意に選んだ日にそれぞれの聖堂で一度。前述の聖なる場所への巡礼団に熱心に参加する都度。

c. 修道女も信徒も次の祝祭日に熱心に参加する場合:聖クララの祭日(2011年、および2012年の8月11日)と師父聖フランシスコの祭日(2011年10月4日)、これらの祝祭日の直前の三日間、および適切に定められた他の日々。

さらに、信徒もまた、聖クララの祝祭年間にアシジで行われるすべての荘厳な祝祭式典において、同じ条件で、この祝祭に等しい全免償を得ることができる。

高齢者、病人、および重大な理由によって家を離れることのできない者も、自分のすべての罪を心から悔い、できる限りすみやかに通常の三つの条件を満たす意向を持ち、聖母の取次によって、慈しみの神に祈りと苦しみを捧げつつ、この祝祭と心を一つにするならば、全免償を得ることができる。

従って、教会の奉仕職を通じて、司牧的な愛から、神のゆるしを得ることを容易にするために、教皇庁内赦院は、ゆるしの秘跡を授ける権能を持つ司祭が、いつでも寛大な精神をもって回心式のために時間を割くように切に願っている。

対立する規定類が在る場合、本規定が優先する。

主の御托身の年2011年の4月16日に、ローマ教皇庁内赦院にて発布。

大内赦院
フォルチュナート S.R.E.バルデリ枢機卿

リージェント、メタ名義司教
ジョヴァンニ・フランチェスコ・ジロッティ、O.F.M.Conv.